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新千歳空港からの飛行機旅に関する情報を発信するブログ

人気の快速エアポートを徹底解剖!新千歳空港アクセス電車の料金や座席を詳しく解説

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北海道に住む人が空港へ向かうと言えば圧倒的に車を使う場合が多いと思いますが、新千歳空港に限って言えば、鉄道と高速バスの公共交通機関が便利なアクセス網を形成しています。どちらも快適でスピーディー。

 

 

その内の一つ、JRが運行する『快速エアポート』は、ソラ旅に発つ道民、観光客、通勤・通学に使う沿線住民など、多くの人に幅広く利用されているJR北海道のドル箱電車。今回は新千歳空港のアクセスには欠かせない快速エアポートの料金や座席、時刻表などの情報を、個人的意見を交えながら説明していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

新千歳空港へ向かう鉄道の話

 

新千歳空港へ向かう鉄道は一つだけしかありません。羽田や成田、関西空港などには複数の鉄道会社が乗り入れていますが、新千歳空港駅へのアクセス鉄道はJR北海道の列車のみ。「京急とモノレールで乗り換えが楽なのは?」とか「スカイライナーとNEXで迷う...」とか「JRと南海、どっちが安いんだ⁈」といった大都市圏の住民が持つ悩みは一切必要ありません。

 

 

以前の千歳空港時代、旧千歳空港駅(現在の南千歳駅)と旧旅客ターミナルは、徒歩専用の連絡通路で結ばれていました。

 

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この光景、記憶にありませんか?白くて長〜い連絡通路。私のようにある程度お年を召した方限定ですが......

 

 

旧千歳空港から南方へ移動して、現在の新千歳空港ターミナルビルがオープンしたのは1992年。この開業と同時に千歳線南千歳駅から枝分かれする形で「新千歳空港駅」が誕生し、ターミナルビル地下1Fに直結する便利な駅となっています。

 

 

私は2016年にANAスーパーフライヤーズカード獲得へ向けて〝SFC修行〟を行ったため、昨年は何度も新千歳空港駅を利用しました。電車を降りてから出発ロビーまでの移動も長い距離を歩く必要はないので楽チンですよ。

 

ANAスーパーフライヤーズカード』と『SFC修行』については以下の記事に詳しく書いていますので、ぜひ一度目を通してみて下さい。

 

 

快速エアポートってどんな電車?

 

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国内有数のメガ空港である新千歳空港へのアクセス鉄道として大活躍しているのが「快速エアポート」。小樽〜札幌〜新千歳空港間を最高時速120kmで結んでいます。

 

  

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快速エアポートの基本パターンは1時間に4本の運行。その内半数の2本が小樽発着となります。所要時間は途中停車駅により多少時間が増す列車もありますが、わずか5分くらいの差でしかありませんから気にするレベルではありません。

 

 

停車駅は、

小樽・南小樽・小樽築港・手稲・琴似・札幌・白石(朝、夜の一部)・新札幌・北広島・恵庭・千歳・南千歳・新千歳空港

 

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このJR函館本線千歳線の小樽〜新千歳空港間は、北海道内でも屈指の通勤・通学路線であり、通勤・通学客と空港に向かう客で大混雑する場合も多いんですよね。

 

 

原因として考えられるのは、区間内に普通乗車券で乗れる優等列車(快速とか急行とか)が快速エアポート一種類だけしかないからかな?そりゃみんな速く目的地に着きたいでしょうから多くの人が快速エアポートに殺到するのもよくわかります。

 

 

スーツケースを持って乗ろうとした人がその混雑ぶりに「ゲッ⁈(マジかよ...)」ってなる顔を何度見たことか。実は混雑対策としてちょっとしたコツ(気休め程度)があるので後ほど説明していきますね。

 

 

早朝と夜20時以降に一部各駅停車の列車もありますが、 それ以外で新千歳空港に向かう列車は快速エアポートだけ。要するに、新千歳空港に電車で行くには快速エアポートに乗らないとダメなんです!逆に言うと快速エアポートにさえ乗れば絶対空港に着ける!

 

 

あたりまえのことを力説しちゃいましたが、快速エアポートの人気が高い理由として単純でわかりやすいことが影響していると思います。

 

 

こんな感じですね。

 

 

 

運行パターンがとにかく単純明解で利用者にとって大変ハードルの低い空港アクセス鉄道となっているわけです。

 

 

これに対し、首都圏の空港アクセス鉄道はめっちゃわかりづらくないですか?快特とか特急とか急行とか、あるいは「この電車は別料金が必要です」などなど・・・様々な列車が入り混じっているので普段あまり空港に行かない人は「結局どれに乗ればいいんじゃ⁈」ってわけがわかんなくなっちゃいそう。私も以前東京に住んでいたのでわかるんですが、観光客や外国人客が多く利用する空港アクセス鉄道は、もっと簡単でもっとわかりやすい仕組みに変えてもらいたいですよね。

 

 

初心者でも利用しやすい快速エアポート。実際に乗った札幌駅からの体験を通して、さらに詳しい情報を説明していきたいと思います。

 

 

 

まずは札幌駅へ向かいます

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JRタワーがそびえ立つ札幌駅に到着。こちらは大丸やステラプレイスがある南口ですが無駄に広い駅前広場を見る度、「ここに新幹線の駅作れたじゃん」って思うんですよねー。

 

 

 

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今頃になってどこに作るかを揉めてるなんて計画性無さ過ぎじゃないかと......。札幌駅が高架化された時、すでに新幹線の計画があったわけですから、大丸やステラプレイスの建設場所をもっと駅前通り側にするとかできなかったのかな?

 

 

そうすれば、札幌駅→新幹線駅→大丸やステラプレイス といった並びになってだだっ広い南口広場を有効活用できたと思うんですが......

 

 

うーん、最近なんか愚痴っぽいっすねぇ...(泣)ここはあまり深いことは考えず、気を取り直して札幌駅構内へ向かいましょう。

 

 

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改札機や券売機があるコンコースは地上の1Fフロア。2Fに列車が発着するホームが設置されたごく普通の高架駅です。コンコース内は幅の広さもしっかりと確保されているため、北海道ナンバーワンの駅といえども人でゴッタ返すといった状況になることほとんどありません。新千歳空港出発ロビーの混雑に比べたらかわいいもんです。

 

 

 

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JR札幌駅には改札口が2箇所あり、こちらは地下鉄南北線や大丸に近い西改札口。ダイヤの乱れが発生した時や繁忙期で混雑している時にテレビのニュースでその様子が流れるのはここの改札口ですね。脚立に乗ったTVカメラマンをちょくちょく見かけます。

 

 

 

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一方こちらは地下鉄東豊線エスタに近い東改札口。

 

どちらの改札口付近にもみどりの窓口指定席券売機が設置されているので、駅としての機能性に大きな違いはありません。ただし地下街中心部に近いのに加え、地下鉄南北線を利用する乗客の多さから、東改札口よりも西改札口の方が券売機やみどりの窓口の混雑度が高い状況となっています。

 

 

少しでも混雑を避けて指定席をゲットする確率を高めたいのなら東口がおすすめかもしれません。西口から東口まではそれほど遠くもなく、徒歩1分位で着けちゃいます。しかもウマウマチーズタルトの買い食いまでできちゃいますよ♫

 

  

 

時刻表と運転間隔について

 

快速エアポートが運行されている時間帯は、出発時に使う新千歳空港方面への上り電車が6時台~20時台、逆に到着時に使う新千歳空港から札幌方面への下り電車が8時台~22時台の設定となっています。鉄道界で頻繁に使用される『上り』『下り』といった言葉はややこしくてよくわからないので無理に覚える必要はありません。

 

 

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上の写真は札幌駅改札口の上にある電光掲示板の発車時刻表で、わかりやすいように新千歳空港行専用の案内板が用意されています。もうここだけ見ればOK。電車名の左には飛行機マークが付いているので一目瞭然。右側には丁寧に到着時刻まで出ていますから空港に到着する時刻も正確に把握することができます。

 

発車時刻も「10:20」「10:35」「10:50」と等間隔でピシっとならんでいます。

  

新千歳空港行き快速エアポートの運転間隔

 

  • 札幌、新札幌、北広島、恵庭、千歳、南千歳
    15分間隔 で1時間に4本の運行

  • 小樽、南小樽、小樽築港、手稲、琴似
    30分間隔 で1時間に2本の運行

 

 

2017年3月のダイヤ改正までは、1時間に1本、旭川~札幌~新千歳空港という経路で特急車両を使用した快速エアポートが運行されていました。「普通乗車券だけでハイスペックな特急車両に乗れる!」といったお得感から大変人気があり、わざわざこの列車を狙って乗車する人もたくさんいましたが、残念ながら3月をもってこの列車は運行廃止となってしまいました。

 

 

 

券売機で切符を買う。運賃はいくら?

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快速エアポートは、指定席の『uシート』を除いて普通乗車券だけで乗ることができます。他にプラスしてお金を支払う必要がなく、自動券売機で行先の料金ボタンを押して購入した切符一枚だけでOKです。電車に乗り慣れていない人だと、『快速』とか『急行』と聞くと、「追加料金が必要なんだー」と思う人も結構多いみたいですが、快速エアポートに限ってその心配は必要ありません。

 

 

 

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西口、東口両方とも、改札口の隣に自動券売機がずら~っと並んでいます。今の券売機は数字も大きく表示されているのでわかりやすく、しかもJR北海道の場合は他社線との乗り換え切符が存在しないため、画面構成的にもとてもシンプルで操作しやすい機械となっています。「お金を投入 → 数字ボタンを押す」 これだけで完了。

 

 

 

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券売機の上には横に長い運賃表があります。ずっと見てると首が痛くなっちゃいますが目的地の新千歳空港は文字も大きく黄色でカラーリングされていますからすぐに発見できるはずです。

 

 

主な駅から新千歳空港駅までの運賃はこちら。

 

快速エアポート乗り入れ駅

  • 札幌発 → 1,070円(小児 530円)
  • 新札幌発 → 880円(小児 440円)
  • 小樽発 → 1,780円(小児 890円)
  • 手稲発 → 1,210円(小児 600円)

 

 札幌駅で乗り換え

  • 江別発 → 1,210円(小児 600円)
  • あいの里教育大発 → 1,410円(小児700円)
    ※早朝に一本直通あり

 

 

パッと見た感じの印象は「結構お高いのね・・・」。30分ちょっとの乗車で1,000円オーバーは確かに高く感じるかもしれません。

 

 

しかし、ニュース等でご存知のとおり赤字路線を多く抱え、厳しい自然環境の中、車両やレールの整備にも莫大な費用がかかるJR北海道はもはや満身創痍です。厳しい経営状況から察するに、この料金設定でも「よくがんばっているなぁ」と私は感じます。

 

 

少しでも安く行きたいと思うのであれば、金券ショップで乗車券を購入するとお得になります。札幌駅周辺にはいくつかのお店があり、札幌~新千歳空港の乗車券は970円~1,000円位で購入できますよ。

 

 

 

便利なICカードも使えます 

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先ほど自動券売機での切符購入について説明しましたが、今や多くの人が『交通系ICカード』を使っていますよね。JR北海道の「Kitaca」はもちろん、「Suica」や「PASMO」、その他上の写真に載っているICカードなら札幌~新千歳空港間でもごく普通に使うことができます。現金いらずで改札機に「ピッ♪」とタッチするだけ。

 

 

 

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ただしここで注意点が一つ。改札機にも書かれていますが、札幌の地下鉄やバス・市電などで使える札幌市民ご用達の電子マネーSAPICA』をJR北海道の路線で使用することはできません!

 

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SAPICAは地下鉄やバス・市電に乗ると、運賃の10%ポイントが付いたり、クレジットカードでオートチャージを利用した時でもショッピング時同様にクレジットカードポイントがフルに付与されるといった大変お得で旨味抜群の電子マネーなので、JR管内で使えないというのはとても残念です。逆にKitacaSuicaは札幌の地下鉄やバスでも普通に使えます......

 

 

もう一つ注意点として、JR北海道の改札機はオートチャージには対応していませんので残額が足りなくなった場合、現金で自らチャージする必要があります。よく新千歳空港駅で「JR北海道ではオートチャージに対応していません」という冷たい(?)アナウンスが繰り返し放送されています。ただ札幌駅にも新千歳空港駅にもICカードチャージ機が設置されていますので、残高不足になった時はそこでチャージすればOKです。

 

 

 ICカードへのチャージでちょいとおすすめなのが『VIEW ALTTE』を使うこと。

 

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JR札幌駅の西口と東口にそれぞれ1台ずつ設置されているこの機械。実はJR東日本が管理しているビューカードユーザー向けのATMなんです。

 

 

『view』マークが付いているクレジットカードを持っているなら、そのクレジットカードからSuicaにチャージすることができ、しかもちゃんとクレジットカードのポイントも付与されます。

 

 

JR東日本の機械なので対象となるのはSuicaのみとなりますが、SAPICAを除き北海道内で交通系ICカードにチャージしてポイントが貰えるのはここだけではないでしょうか?あっ、新千歳空港駅にもこのATMがありましたね。

 

 

ちょっと話が脱線しますが、こんな風にお得なポイントを獲得できる機会というのは、日常生活のありとあらゆる場所にしっかりと用意されているんです。せっかく貰えるチャンスがあるポイントをみすみす取りこぼすのはもったいないと思いませんか?私なんか超貧乏性なので「もらえるモノはもらっておきたい!」っていうガメツキ精神満点野郎です(笑)

 

 

例えば私が利用している『ANA VISA Suicaカード』は、実はVIEWカードのお仲間さん。このVIEW ALTTEを使ってANA VISA Suicaカードのクレジット機能からSuicaにチャージしてクレジット利用分のポイントを獲得、そのポイントをANAマイルに交換すれば間接的に『JRの利用で特典航空券をゲット!』となるので、単純な私はなんかすごい得した気分になっちゃうんですよね。かなり強引なこじつけかな?(泣)

 

 

マイルを貯めてタダで飛行機に乗れたらいいなぁ・・・でも私にはやっぱり無理っぽい・・・」

 

全然そんなことありませんよ。いつ、何時、誰にでも、マイルを貯めるチャンスはそこらじゅうに転がっています。最初はわからないことだらけで大変かもしれませんが、別に慌てる必要はありません。気長に少しずつマイルのことを理解して、簡単なことからちょっとずつこなしていけば、きっと1年後には大きな成果となってきちんと自分に返ってくるはずです。

 

 

話がズレてしまいましたが、もし『マイル』について興味が沸いてきた方は、以下の記事を読んでみて下さい。私が実践しているマイルの基本的な貯め方についてを説明しています。特に難しいことは書いていないので、サラ~っと読んで頂ければ「へぇー、マイルってこんな感じで貯まるんだ」と、貯め方の大まかな概要がわかるかと思います。

 

 

 

 

ちょっと奮発。指定席「uシート」 

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ちょっとリッチにテーブル付きのシートでゆったりとした時間を車内で過ごしたいのなら、ぜひ指定席『uシート』を利用しましょう。1度利用したらその居心地の良さが癖になっちゃうかもしれません。っていうか間違いなくなります!

 

 

 

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 指定席uシートについて

 

  • 快速エアポートは6両編成で、内1両が指定席Uシート
  • 利用料金はどこで乗り降りしても520円(小児260円)
  • シートデザインは上の写真のようなブラウン調がメイン。赤と青の派手色バージョンもあり。
  • 大型スーツケースも収納できる荷物置場がある
  • 座席にはテーブル、リクライニング、チケットホルダーが装備

 

 

ちょっと前まで300円で乗ることができましたが、現在は520円とかなり値上げされた料金となっています。それでも人気は非常に高く、平日の日中でも1本先、2本先の電車は満席、3本先でようやく空席を見つけた、といったような状況ももはや珍しいことではありません。

 

 

訪日外国人観光客が増えたこと、LCCの就航による安価な航空券の誕生でより飛行機を使った旅行が身近になったこと、新千歳空港の商業・エンターテイメント施設が充実したことで空港に「遊びに行く」人が増えたこと、などといった様々な要因が重なり快速エアポートは慢性的な混雑状態が続いています。

 

 

その混雑が故に着席できる可能性がどんどん低くなっている状態ですから、確実に100%座れる指定席の人気が高まるのは当然の流れかもしれませんね。

 

 

 

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uシートの指定席券はみどりの窓口でも購入できますが、自動券売機と同じ並びにある『指定席券売機』の方が迅速かつ簡単に購入することができます。シートマップで好きな座席も選び放題。ただ、あまりもたもたすると操作中に席が完売することもありますからご注意を。この他に『えきねっと』を使ってインターネットから事前に予約することも可能です。

 

 

指定席券売機では切符の購入にクレジットカードが使えるので、先程説明したVIEW ALTTE同様、ここでもマイルやポイントを貯めることが可能となっています。ホント、色々な所でポイントって手に入っちゃいますよね。

 

 

 

快速エアポートのホームへ向かいましょう

 

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JR札幌駅の改札内にはコンビニ、お土産店、飲食店が揃っているので買い物や食事に困ることはありません。トイレも2箇所に設置されています。狭過ぎず広過ぎずの改札内コンコースはまさにジャストサイズ。迷子になるような広さでもなく、逆に混み合うこともほとんどありませんからね。

 

 

 

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快速エアポートが発車するのはほとんど6番線のようです。札幌駅のホームは1~10番線なのでほぼ真ん中の便利な場所を使用していることになります。さすがJR北海道のドル箱電車!

 

 

 

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エスカレーターはコンコースほぼ中央に一基。エスカレーターを向いて反対の背中側にはエレベーターも用意されています。この6番線に通じるエスカレーターは、大きいスーツケースを持った人やお洒落なキャリーバッグをコロコロ引っ張る人をいっぱい乗せて「さあ旅に出るぞ!」的な雰囲気を思いっきり醸し出しています。うーん、みんな楽しそう♫

 

 

 

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ホームに上がるとここにも電光掲示板の発車時刻表があるので、自分が乗る電車を再チェック。札幌駅のホーム天井部分は黒い鉄骨が縦横無尽に張り巡らされており、重厚で威圧的な雰囲気満点です......ですからホームも常に薄暗い状態で、『観光の街さっぽろ!』のさわやかなイメージとはかけ離れた装いとなっています(泣)もっと透明感とか清涼感が欲しいですよねー。

 

 

 

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少し上を見上げると、まるでカルタのように各電車の乗車位置を知らせる案内板が並んでいます。特急や快速エアポートだけでなく、各駅に停まる列車名の無い普通列車用の案内板もきちんとセットされていますね。カラー分けされているからとっても見やすい!

 

 

 

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快速エアポートはこれ。指定席uシートに乗らない人は『エアポート 自由席』が書かれた札の所に並びましょう。列車は6両編成で、

 

  • 自由席は1、2、3、5、6号車
  • 指定席Uシートは4号車

 

なぜか4号車指定席の乗車位置にも自由席車両と同じくらいの列ができていることがありますので、人の波につられて並ぶ所を間違えないよう注意して下さい。周りの人の動きには惑わされないこと!ちゃんと自分の目で乗車位置案内板を確認しましょう。必ず自分自身でウラを取ることが大切ですよ。

 

 

混雑を避けるためのちょっとしたコツ

 

快速エアポートが入線する時刻が近づくにつれ、ホームにできる乗車待ちの列はどんどん長くなっていきます。

 

 

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 「うわーっ、めっちゃ並んでる......」

 

ホームの幅いっぱいに伸びたこの列を見ると「もう絶対に座われない...」と諦めモード200%。入線間際にホームへ上がっても座れる確率は限りなくゼロに近いと覚悟しておいた方がよさそうです。札幌駅発は15分間隔の運行ですから、このような場合は入線した電車には乗らずに1本やり過ごして15分後の次便にすると確実に座ることができますよ。時間にさえ余裕があれば楽勝です。

 

 

他に考慮すべき点は「どこの駅が始発なのか?」ということ。先ほど説明しましたが、札幌発は1時間に4本の運行で、小樽発は1時間に2本の運行。このパターンから、

 

「1時間に2本は札幌が始発」

「1時間に2本は小樽が始発」

 

といったことになりますから、札幌駅から乗車する時は『札幌始発のエアポート』をぜひ狙ってみてください。

 

 

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札幌が始発の電車だと当然前もって乗車している人はゼロ。一方、小樽始発の場合は札幌駅で多くの人が降りるとはいえ、もちろんそのまま乗車して新千歳空港方面に向かう人も必ずいますから、前もって乗車している人がゼロという状況には絶対になりません。札幌駅を始発とする電車なら小樽駅始発の電車よりも座れる確率は確実にアップします。

 

 

さらにもう1点。乗車する車両についてですが、混雑が少ないのは進行方向方の車両新千歳空港行きの1号車や2号車ですね。これは駅の構造によるものなんですが、利用者数の多い小樽や手稲、札幌などは後方の5号車や6号車から乗り込む人が多くなっているんです。

 

 

どういうことかというと、小樽駅は改札からホームに通じるエスカレーターや階段が一番後ろの1箇所にしかないため、前方車両に乗り込むには長い距離を歩かなければなりません。ですから当然移動距離が少ない後方の車両から席が埋まっていきます。

 

 

札幌駅や手稲駅の場合は、エスカレーターを降りた所がホームの後方だから。理由はたったこれだけですが、でもやっぱりエスカレーターの降り場付近が一番混んでいるんですよねー。ちょっと移動すれば空いている乗車位置がいくらでもあるのに何で動かないんだろう?こればっかりは全く理解できません。

 

 

今までの説明をまとめると、札幌駅から乗車する場合に座れる可能性を少しでも高めたいのなら、

 『札幌駅を始発とする電車の前方車両に乗ること』

ですね。

 

 

あとこれは座れない時の対応ですが、普通車車両内ではなく指定席Uシートのデッキ部に立つこと。他と比べて若干スペースが広くなっています。ここで守ってほしいのは、デッキと車内を隔てる自動ドアに触らないこと。センサー部分を軽くタッチするだけでドアが開閉してしまうんです。

 

 

リュックサックやコートが触れて自動ドアが開閉しちゃう場面をよく見かけます。指定席に座っている人からすると、目の前で何度も「ウィーン」「ウィーン」とドアが開いたり閉まったりするのは気分がよくないですよね。静かな空間なので音が結構響くんです。なので指定席のデッキ部に立つときは自動ドアに触れないよう充分注意して下さい。

 

 

もちろん指定席車内に立つことはご法度ですよ。絶対にやめましょう!(車掌さんに追い出されます)

 

 

 

座席を紹介。シートタイプは2種類あります。

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快速エアポートには2種類の電車が走っており、上の写真左側が721系、右側が733系となっています。ここで重要なのは、列車によって『シートタイプが全く違う』ということなんです。

 

 

  • 転換式クロスシート
    721系で使用。進行方向に向いて座れる特急型のシート。

  • ロングシート
    733系で使用。進行方向横向きになる通勤型のシート

 

以上の2つに分かれており、乗車する電車が「721系なのか、733系なのか」でシートタイプが決まることになります。

 

 

それではこの2タイプの様相を一つずつ見ていきましょう。

 

 

 

①転換式クロスシート

 

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転換式クロスシートが装備されている721系車両の編成図と座席表。4号車の指定席uシートを含めた全てのシートに座席番号がついています。特急などの編成図と同じ感じですね。各車両の左側、中央、右側に仕切りのついた部分がありますが、ここはデッキとなっており、721系だけの仕様となっています。

 

 

 

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やっぱりいいですよねぇ、前を向いて座れるの。このタイプだと旅行気分がアップする気がしませんか?いかにも「鉄道旅に行くぞ!」って感じで。普通乗車券だけでこのようなシートに座れるのはお得感満載でうれしい限りです。

 

 

車内は中央の通路を挟んで2ー2の座席列。落ち着きのあるブラウン調のシートに大きな窓。デッキ部に通じるドアのオレンジっぽい色合いもなんか素敵に見えちゃいます。年式的には結構古さを感じるんですが、温かみを感じるこの空間、何度乗っても大好きです♪

 

 

 

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前座席との間隔も特別広いわけではないですが、平均身長より背の高い私が座っても膝がぶつかるようなことはありません。

 

 

転換式クロスシートというのは、背もたれを前後に移動させることで着席する方向を切り替えられるシートのことをいいます。向きの切り替え方はとっても簡単。

 

 

 

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ピンクの丸の部分を持って矢印方向に引っ張るだけですが、結構重さがあるので一瞬グっと力を入れましょう。操作としては超簡単なので誰でもすぐにできますよ。

 

 

折り返しの電車などに乗った場合、座席が全て後ろ向きになっていることがあるので、この時は自分で向きを切り替える必要があります。まあ、そのまま座っても問題ないですが、1人だけ逆向きで座っていたらちょっと恥ずかしいかもしれません.....

 

 

 

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向かい合わせの席にすれば家族や友達と乗る際に一つのボックス席として利用することができます。ジュースを飲んだり、お菓子を食べたり、変な顔ゲーム(?)をやったり・・・想像するだけで楽しいですよね。

 

 

 

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721系には上の写真のようなブルーを基調とした転換式クロスシート車両もあります。この車両にはデッキ部がないため先ほど紹介したブラウン調の車両よりも定員が多くなっており、駅到着時の乗り降りも仕切りの扉が無い分、よりスムーズに行えるようになりました。

 

 

ただし1編成全てにこのタイプが使われるわけではなく、ブラウン調の車両と混在して運行する形となっています。『ブラウン調3両+ブルー調2両+uシート1両』といった感じです。(あれっ?ブラウン4両のブルー1両だっけ?忘れた......)

 

 

新しくて機能性が向上した車両は大歓迎ですが、私はやっぱりブラウン調の方が好きですね。これはもう完全に好みの問題。両方空いていた場合、私は100%ブラウン調の車両に座ります(笑)

 

 

 

 

ロングシート

 

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ロングシートが装備されている733系車両の編成図と座席表。uシート以外全ての座席が進行方向に対して横向きとなります。以前の快速エアポートは全編成が転換式クロスシート車両でしたが、2014年よりロングシート車両の733系が導入されました。混雑緩和とバリアフリー化が大きな要因です。

 

 

 

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いわゆる通勤電車。味も素っ気もないフツーの車両。クロスシートに比べて人がたくさん乗れる。

 

どうしよう......これ以上説明することがありません(泣)

 

 

クロスシートロングシート。私は絶対クロスシート車両に乗りたいタイプですが、どっちの車両に当たるかは運次第ですかね。

 

「違う日の運行パターンを見ればわかるんじゃない?」

それがそうでもないんです。

 

 

例えば前の日の10:20発がクロスシート車両だからといって、当日の10:20発もクロスシートとは限らないんです。テストとして通勤する際に4日間同じ出発時刻の電車を調べてみました。結果は、

 

クロス → ロング → ロング → クロス

 

見事にバラバラ(笑)「ロングシートは絶対にイヤ!」という人は520円を払って指定席uシートに座りましょう。それが一番確実です。

 

 

 

その他の車内設備  

 

その他の車内設備もざっと見ていきます。

 

 

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4号車は指定席uシートで、でっかく『u』と書かれています。中にある青い扉は軽やかな自動ドア。

 

 

 

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転換式クロスシートと同じ中央の通路を挟んで2-2の座席配列。さすが有料席とあって居心地&座り心地は抜群です。前回乗車した時、私の隣にはテーブルにノートパソコンを載せて「カタカタカタ・・・」とキーボードを叩くスーパービジネスマンの姿が。みなさん忙しいんですね......

 

 

 

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網棚。小型のキャリーバッグなら問題なく載せることができます。よく見ると気付きますが、網棚というのは窓の方に向かって少し傾斜しているので、カーブ区間走行時に車体が傾いても荷物が落ちてくるといった危険性はほとんどありません。

 

 

 

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トイレも完備。この写真は721系ですが733系にも完備されています。電車にしろ飛行機にしろ、乗り物のトイレを使うのってめっちゃ緊張しませんか?狭くて走行音も大きく、ちょっとした恐怖感を抱いてしまいます。何回使っても慣れないっす。

 

 

 

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最後にゴミ箱。東京在住の人に「信じられない!なんで電車の中にゴミ箱があるの?」って思いっ切り驚かれました。そういえば東京の電車には無かったかな?テロの危険性といった観点から、電車にゴミ箱を置くということが信じられなかったみたいです。でもあると便利ですよね。私も空になったペットボトルをよく捨てていますから。

 

 

快速エアポートについての説明は以上となります。

 

 

 

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長くなりましたがここでようやく新千歳空港へ向けて出発です。僅かな時間ではありますが、到着までの間、短い鉄道旅を楽しんでくださいね!

 

 

快速エアポートのまとめ

 

要点をまとめました。

 

  •  区間は小樽~札幌~新千歳空港。札幌発は15分間隔、小樽発は30分間隔の運行

  • 普通乗車券のみで乗れる。札幌~新千歳空港は1,070円で交通系ICカードも使用可能(SAPICAはダメ)

  • 確実に座れる指定席uシートはプラス520円

  • シートタイプは、特急型の「転換式クロスシート」と通勤型の「ロングシート」の2種類。どっちが来るかは運次第。

  • 通勤・通学路線でもあるため混雑が激しい。座れる確率を上げたいなら、「1本やり過ごす」「札幌駅始発の電車に乗る」「前方車両に乗る」
 
 
新千歳空港へのアクセス電車として人気の高い快速エアポートは、飛行機に乗る人を輸送する空港アクセス鉄道としての役割だけではなく、通勤・通学用の生活路線としての一面も併せ持つため、その混雑ぶりは年々激しくなっています。
 
しかし、そのわかりやすさと便利さから使い勝手がいいのもまた事実。料金や座席についての情報も特に難しいことはありません。
 
便利で快適な快速エアポートに乗ればあっという間に新千歳空港へ到着です!