特典満載ANAスーパーフライヤーズカード SFC修行で獲得できた上級会員のステータス

魅惑の『ANAスーパーフライヤーズカード』。通称SFC。このカードを持つことによりANA上級会員としての様々な特典を一生涯受けることができます。

2016年、私は新千歳空港を起点としたSFC修行でANA便に何度も搭乗し、その結果無事ANA上級会員のステータスを獲得することができました。「SFCの特典とは？」「どうやってとるの？」。今回はANAスーパーフライヤーズカードの魅力と獲得方法について説明していきたいと思います。

ANAスーパーフライヤーズカードとは

世の中には様々なジャンルにおいて『上級会員』という自社を頻繁に利用してくれるお客様に特別なサービスを提供するシステムが存在しています。航空業界にもその制度は浸透しており、ANAの上級会員はこのように呼ばれています。

『ANAプレミアムメンバー』　

いい響きですよね。ここで大切かつ魅力的な役割を果たすのがANAスーパーフライヤーズカード。このカードはなんと、

持っているだけでANAプレミアムメンバーでいることができるクレジットカード　　

なんです！

※ちなみに SFCとはスーパーフライヤーズカードを略しただけなのでANAスーパーフライヤーズカード＝SFCとなります。

「えっ⁉じゃあ申し込めば私も上級会員？」

いえいえ、日本を代表するメガエアラインの上級会員資格をそんな簡単に手に入れることはできません。獲得条件を達成するまでには、越えなければならない壁が立ちはだかります。

SFCを取得するためにやらなければいけないことを簡単に説明すると

1. 1/1〜12/31の間で飛行機にいっぱい乗る
2. プレミアムポイントが貯まっていく
3. 12/31までに5万プレミアムポイントに到達

これです。これでANAスーパーフライヤーズカードを持てる資格を得ることができるのです。

詳しい計算と獲得方法は後ほど記述しますのでまずは肝心の特典サービス内容について見ていきましょう。これから挙げるメリットを元に、

「立ちはだかる壁を越えてでもスーパーフライヤーズカードを手に入れたいか？」

「大変そうだからやっぱり諦めるか？」

じっくり考えればいいと思います。

カードを持つと受けられる特典サービス

ちょっと長くなってしまいますが一気に挙げていきます。

• プレミアムメンバー専用サービスデスク
  航空券の予約（特典航空券含む）や確認、マイレージやサービスについての問い合わせなどなど。この電話番号はプレミアムメンバーのみ知ることができます。数回掛けましたがオペさんにつながるのめっちゃ早いです。　

以下の特典はANA便搭乗の際に受けることができる特典です。

• 国内線座席指定の優先
  一般会員だとなかなか確保するのが難しい翼より前方の窓側席や脚を伸ばせる広々シートが断然取りやすくなります。座席指定可能な絶対数が圧倒的に多いからです。

• 予約時の空席待ちの優先
  乗りたい便が満席でも空席待ち予約を優先してくれます。同一予約の同行者も対象になります。

• 国際線特典航空券の優先
  マイルを貯めている方にとってこれは絶大なメリットではないでしょうか？一般会員より予約可能な席数が多いので特典航空券を取れるチャンスが格段にアップします。実際に予約画面で比較しましたが予約できる日程やフライト数が2倍位になる印象です。

• 座席クラスのアップグレード
  プレミアムメンバーに付与されるアップグレードポイントを使って、国内線はプレミアムクラスへ（当日空席がある時のみ）、国際線はビジネス・ファーストクラスへ（対象運賃での購入時のみ）アップグレードが可能です。

• 国際線プレミアムエコノミーへの変更
  搭乗手続きの際にプレミアムエコノミーに空席があれば、無料でエコノミーから変更することができます。オンラインチェックインでも変更可能です。

• 手荷物許容量の優待
  無料で預けられる手荷物にプラスして、国内線では＋20kgまで、国際線では＋1個までが免除されます。

• 優先チェックインカウンター
  搭乗手続きと手荷物預けの際に、国内線ではプレミアムチェックイン、国際線ではビジネスクラスチェックインカウンターを利用できます。新千歳空港では荷物を預けるための長蛇の列をよく見かけますよね？優先カウンターは待ち時間が少なく、混雑時は30分以上の時間短縮になるのでストレスフリーになりますよ。

• 専用保安検査場の利用
  こちらも保安検査場の長〜い列を新千歳空港ではよく見ますよね。ここを利用するとアッと言う間にセキリュティチェックを通過できます。ここも混雑時は30分以上の時間短縮になりますね。国内線は羽田、伊丹、新千歳、福岡の4か所にだけ設置（それ以外の空港でも保安検査場に『優先レーン』のある所が多い）。国際線は成田にプライオリティレーンとゴールドトラック、羽田にプライオリティレーンという名前で設置されています。

• ラウンジの利用
  私がSFCを目指した最大の理由。同行者も1名まで利用可能です。ANAラウンジではソフトドリンクとアルコールが豊富に用意され、おつまみや食事もラインナップ（国内線ラウンジには食事はありません）。保安検査後の搭乗ゲート付近にあるので出発時刻近くまでゆっくりくつろげます。癒やし抜群の雰囲気の中、ゆったり、まったり、飲み放題......。最高っす。

• 優先搭乗の案内
  サポートの必要な方とダイヤモンドメンバーの次に機内に搭乗できます。持ち込み手荷物がある場合、頭上の収納部をいち早く確保できるのがメリット。ただ新千歳〜羽田線などのビジネス路線は上級会員も多いので、ゲート前が優先搭乗待ちの長い列になることも。

• 空港での空席待ち優先取り扱い
  出発当日に希望の便や希望クラスの座席が満席の場合でも、空席待ちの呼び出しを優先してくれます。

• 手荷物受け取りの優先
  預けた荷物に<PRIORITY>マークのタグが付くので到着空港のターンテーブルに早い順番で流れてきます。時間短縮には嬉しいサービスですね。 

• マイカー・バレーの優待（成田空港）
  成田空港に車でアクセスする際、提携駐車場サービスを優待料金で利用できます。

• 羽田空港駐車場の優先予約
  羽田空港第3駐車場（P3）の予約を優先的に。

• 香港国際空港の優先レーン
  香港国際空港の出入国手続きにおいて優先レーン（フリークエントビジターeチャンネル）を利用することができます。

以下はボーナスプレゼント的な意味合いで付与される特典になります。

• アップグレードポイント
• アップグレードポイントからANA SKY コインへの交換
• フライトボーナスマイル
• マイルからANA SKY コインへ特別倍率で交換
• ANAゴールドカード / ANAカード プレミアム特別ボーナスマイル
• IHG・ANA・ホテルグループジャパンでの優待
• オリジナルネームタグ、会員限定手帳、カレンダーのプレゼント

ずら〜っと特典内容を挙げてきましたが、いかがでしたでしょうか？この特典内容を見ても魅力を感じ無いのであればSFCを取得する必要はないと思います。

もちろん私の場合は・・・

思いっきり魅了されてしまいました！

 

 

しかも年会費を払ってANAスーパーフライヤーズカードを持っている限り、半永久的にこれだけの特典サービスを受けることができるのです。この特典は『ANAプラチナステータス』とほぼ同じ内容となります。

 

 

特に青い字の所ですねー、魅力を強く感じたのは。国際線特典航空券はまだ予約したことないですが、カード取得後に新千歳空港で初めて『プレミアムチェックイン→専用保安検査場→ANAラウンジ』の流れでサービスを利用した時は、その嬉しさに「本当に取ってよかったのぉー」とANAラウンジで物思いにふけ込んでしまいました。

 

 

新千歳空港のカウンター＆専用保安検査場の入口。混雑することのないプレミアムチェックインで手続きをしてもらった後は〝12〟のちょいと高級感漂う入口から入って行くとすぐに専用の保安検査場があります。

上の写真はある土曜日のプレミアムチェックインの様子ですが、私が到着した時点で並んでいたのは１組だけ。この時一般の手荷物受付カウンターはというと・・・

すんごい行列！

写ってませんが後ろには更に20人以上並んでいたので、待ち時間30分はかかったと思います。特に新千歳空港の場合は荷物預けと保安検査の列がとてつもなく長くなることがあるため、ANAプレミアムメンバーとしての特典が大きな威力を発揮します。この２か所だけで１時間以上の時間短縮になる場合もありますよ。

 

セキュリティチェックを終えるとすぐ左側にANAラウンジが。私の場合、ここでは脳みそを空っぽにしてひたすらボーーーっとしちゃいます。プレミアムチェックインからANAラウンジまでの動線がとにかく短いので、早ければ手続き開始から1～2分でラウンジのソファに座れちゃうかもしれません。

※ 【注意】新千歳空港のANAラウンジと専用保安検査場は、リニューアル工事のため2017年3月15日～2017年9月初旬まで閉鎖となります。ご注意下さいませ。

  

 

空港での優先的なサービスやラウンジは、国内線プレミアムクラス、国際線ビジネスクラスの搭乗で利用することができますが、ANAスーパーフライヤーズカードを持っていれば普通席やエコノミークラス、安い運賃のチケットでもこの特典が与えられますから魅力満載のカードと言えるのではないでしょうか？

 

 

 

これらの空港での特典は、実はANA便以外の搭乗でも同様のサービスを受けることが可能です。ANAスーパーフライヤーズカードを持つと次のステータスも自然と付いてくるので。

 

スターアライアンス・ゴールド  のステータスです。

 

 

 

更なる特典スターアライアンスゴールドメンバー 

 

ANAスーパーフライヤーズカードを持つとANAプレミアムメンバー資格の他に、スターアライアンス・ゴールドメンバーの資格が自動付与されます。

 

 

スターアライアンスとは、『ANAを含む世界27の主要な航空会社が加盟する世界最大の航空会社ネットワーク』です。ANAと提携しているのでフライト予約や空港での手続き、マイルの付与といったサービス全般をお互いに利用することができます。

 

 

ANAまたはスターアライアンス運航便を利用の時に受けられるSFC特典サービスは、

 

• 空港での優先チェックイン
• 空港ラウンジのアクセス
• 優先搭乗
• 手荷物許容量の追加
• 手荷物取り扱いの優先
• 優先空席待ち予約
• 空港での空席待ちの優先
• ゴールドトラック（専用保安検査）

 

ANA搭乗時とほぼ同じサービスを受けれますね。

 

 

例えば、海外空港にANAラウンジはありません。

 

「じゃあ海外から日本に向かう時はラウンジ使えんのかぁー」

 

そんなことはありません。

この場合スターアライアンス加盟航空会社のラウンジを利用することができます。優先チェックインカウンターや専用保安検査場もラウンジ同様に利用することが可能です。

 

 

世界各地でも快適なサービスを利用できるANAスーパーフライヤーズカード。次にカードを保持するのにかかる費用を見ていきましょう。

 

 

 

カードを持つと年間いくらの費用がかかる？ 

ANAスーパーフライヤーズカードは『特別なサービスを受けられるクレジットカード』ですからクレジットカードとしての年会費が発生します。

 

 

 

まあ、あれだけの特典サービスが付いているのでさすがに年会費は高いですよね。スーパーフライヤーズカードはクレジットカードとしての機能や年会費を元に３つのグレードに分かれています。

 

• プレミアムカード
• ゴールドカード
• 一般カード

 

ちなみに一般カードでもプレミアムカードでもANAプレミアムメンバーとして受けられる特典サービスは同じなのでご安心下さい（ボーナスマイルがちょっと違うだけ）。比較すると一般カードが最安ですが、ここで一つご注意を。

 

マイルを貯めている方多いですよね？クレジットカードのポイントを100円=1マイルのレートで移行したい場合、SFCの中で一般カードのみ移行手数料がかかります。

 

カードのカテゴリー	交換レート
	100円=1マイル	100円=0.5マイル
プレミアム	なし	なし
ゴールド	なし	なし
一般　JCB	5,400円	なし
一般　VISA/Master	6,480円	なし

 

 

年会費が安いからと言って一般カードを狙うと、年会費の他に５千円、６千円とかなり大きいコストが余計にかかってしまうんです。

 

加えて、三井住友が発行するVISA/マスターは、マイ・ペイすリボとWEB明細サービスの利用で年会費が割引きされます。特にゴールドカードは割引き率が大きいのでかなりお得な維持費となるのです。割引き後の一般カードの年会費は10,017円、ゴールドカードの年会費は11,340円。以上を踏まえて年間にかかるトータルの費用を比較すると

 

• VISA/マスター  一般　16,497円（年会費＋移行手数料6,480円）
  
  
• VISA/マスター  ゴールド　11,340円（年会費＋移行手数料0円）

 

逆転しちゃいましたね。最低でも一年に一回マイルへ移行する方はVISA/マスターのゴールドカードが最安となります。

 

検証の結果、カード維持に必要な費用は年間12,000円で足りることになります。

 

 

ここまで見てきて、魅力ある様々な特典を年間12,000円で授受できるということがわかりました。この金額どうですか？私の気持ちはこんなでした。

 

「そんなに高くない」「これなら維持できる」と。

 

 それではいよいよ、最も大切な『ANAスーパーフライヤーズカードを手に入れるための条件とは？』を見ていきます。

 

 

 

スーパーフライヤーズカードを持つための条件

 

ANAスーパーフライヤーズカードに入会するための条件は、次の2つの内のいずれか1つをクリアすることとなります。

 

• 1/1～12/31の間に5万プレミアムポイントを獲得してプラチナステータスになる
• ANAグループ運航便で100万ライフタイムマイル分の搭乗

ライフタイムマイルとういうのは今までANAに乗った基本区間マイル数の合計。100万ライフタイムマイルは新千歳～羽田を981回往復しないといけないのでこれは非現実的ですよね。よってこの方法は無視しますので、5万プレミアムポイント獲得する方法を選択します。

それではカードを手に入れるまでのステップを見ていきましょう。

 

1.ひたすら乗る 

1/1から12/31までの間に、ANAやスターアライアンス運航便にいっぱい搭乗して5万プレミアムポイントを獲得します。半分の2万5千プレミアムポイントはANA便に搭乗が必要です。

プレミアムポイントとは,

 「プレミアムメンバーの認定を目的として毎年1月～12月の1年間に登録されるポイントです」（ANA HPより）

簡単に言うとANAプレミアムメンバーになるための点数ってとこですかね。「5万点になったら合格～♪」みたいな。ここで注意してほしいのは、マイルとプレミアムポイントは全くの別物ということです。

• マイル ＝ 航空券などに交換できる
• プレミアムポイント ＝ 何にも交換できない

このように、プレミアムポイントにはマイルのような金銭的価値は全くありません！それを証明するかのように、翌年の元旦になると何の事前通達もなく問答無用で残高がゼロになるんです！私も2017年の元旦に確認したら綺麗にゼロになっていましたよ。

有効期限は12月31日なのでそれまでに5万プレミアムポイントを獲得することが必須条件となります。

2.プラチナになる

1/1～12/31の間で5万プレミアムポイントに到達すると、翌年4月から1年間、様々な特典サービスを受けることができるANAプレミアムメンバーの『プラチナ』ステータスとなります。

ただし、これには『プラチナ事前サービス』といって、5万プレミアムポイント到達後、直ちにサービスを受けることができるありがたいシステムが用意されています。そりゃあ、すこしでも早くプラチナステータスとして特典を活用したいですからね。実際は到達して最短2日後に『プラチナ』ステータスとなり、上級会員の仲間入りを果たすことになります。 

 

 

 

 

3.カードを申し込む 

 

 

プラチナ（もちろんダイヤモンドも）ステータスになって初めてANAスーパーフライヤーズカードを持つ権利を得ることできます。重要なのは、プラチナステータスの期間内のみカードの申し込みが可能ということです。この期間を過ぎるとANAスーパーフライヤーズカードを持つことができなくなるので注意してください！

 

 

このプラチナステータスは翌年度3月までの1年間しかありません。続けてプラチナでいるには、毎年5万プレミアムポイントを獲得しなければいけないのです。

 

 

さすがにそれは厳しいですよね。

 

 

ANAスーパーフライヤーズカードを持つことで半永久的にプラチナステータスと同等のサービスを受けることができますから、ステータス期間内に忘れずにカードの申し込みをしましょう。

 

 

ここで一つ注意点があります。ANAスーパーフライヤーズカードはあくまでもクレジットカードなので新規入会時には当然審査があります。せっかく5万プレミアムポイントに到達してもカードの審査に落ちたら最悪ですよね？想像しただけでマジ勘弁・・・。

 

 

こんな最悪の状況を防ぐために私がしたことは、『事前に同ブランド同グレードのANAカードを持っておく』こと。これで申し込み時には新規入会ではなくカードの切替として処理されるので審査なしでANAスーパーフライヤーズカードを手にすることができます。

 

 

私の場合、

 

①SFC修行前にANAカードのVISAワイドゴールドカードを取得 → ②プラチナ到達後、同じVISAゴールドのスーパーフライヤーズカードに切替申請

 

これで無事手にすることができました。

 

 

 

5万プレミアムポイントを獲得するには 

やはりここですよねー、難しいのは。冒頭で壁が立ちはだかると言いましたがまさに5万プレミアムポイントを超えることが大きな壁となります。一体、何回飛行機に乗ればいいのでしょうか？

さっそく、「実際どれくらい搭乗すればいいのか？」をシュミレーションしていきます（以降プレミアムポイントは『PP』と表記）。

 

まずよく利用される新千歳～羽田間を、これまたよくみなさんが利用する普通席の旅割運賃で搭乗した場合はこちら。

 

 

 

『ANAフライトマイル・プレミアムポイントシュミレーション』を使用して計算した結果、一区間で765PP、これは片道分ですから往復だと1,530PP、1年間で33回往復しないといけません。かかる費用は安く見積もって往復2万円で手配できたとしても総額66万円！

 

 

 もう少し安くなるルートはないのでしょうか？私が2016年、5万PPを獲得するためにたくさん乗った路線は新千歳～関西空港。効率をよくするためと体への負担を減らすため、プレミアム旅割28という運賃でプレミアムクラスに搭乗しました。

 

 

一気に数字が増えましたよね。このように上級クラスに乗ると貰えるポイントも多くなります。一区間で2,065PP、往復だと4,130PP、1年間で13回往復すれば条件クリアとなりますので先ほどの新千歳～羽田より回数が大幅に減りました。

 

 

 「でもプレミアムクラスだとチケット代高いじゃん！」

 

と思われるかもしれませんが、昨年私は『プレミアム旅割28』を往復約3万5千円で手配できましたので、この場合の総額は45万5千円となります。

 

この『プレミアムクラス』が最高なんです！マジ快適過ぎて。

 

初めて乗った時に思いました。

 

「もう戻れんかも（普通席に）・・・」

 

プレミアムポイントがどうのこうのの話とはまた別の次元で単純にソラ旅を堪能できます。しかも空港や搭乗時に受けるプレミアムクラス向けのサービスはSFC会員と同じですから、一足先に上級会員の特典サービスを味わうことができるのです。

 

費用もプレミアムクラスの搭乗にもかかわらず普通席の旅割使用時と比べて45万5千円とかなり少なくすることができました。

新千歳空港から5万プレミアムポイントを達成するのに「どのルートがおすすめか？」を別記事で紹介しています。料金やプレミアムポイント、おすすめのモデルルート等について詳しく書いていますので、ぜひこちらをお読みください。 

プレミアムクラスに搭乗する方がお得感が強いと説明しましたが、でもやっぱりこう思いますよね。

 

「高っ！45万？あり得ん」

 

そりゃそうです。私だってごくフツーの一般人なのでこんな金額は到底出せません。

 

ではどうやって費用を捻出したのか？

 

 

 

SFC修行とSKYコイン

SFC修行とは『5万プレミアムポイントを獲得するためにANAやスターアライアンス便に乗りまくること』を言います。出張が少ない、または全くない方は自分で予約して航空券代を支払うこととなりますからできるだけ費用は抑えたいですよね。

➡ 新千歳空港を起点としたSFC修行 おすすめの国内線ルートを費用やPP単価から考える

プレミアムポイントは有償の航空券で搭乗した場合のみ付与されますから、マイルを使用した特典航空券で搭乗するのはダメということになります。では現金かクレジットカード決済で購入する方法しかないのか？

いいえ、まだ他にも方法があるんです。実際私が支払った方法はほとんどがSKYコインを使った支払いでした。

SKYコインとはANA航空券や旅行商品の支払いに使用でき、SKYコインで支払った航空券で搭乗した場合もプレミアムポイントが付与されます。このSKYコインはANAマイルから交換して手に入れることができるのです。

マイルを貯める → SKYコインへ交換 → 航空券購入

マイルからSKYコインへの交換比率は、ステータスや持っているカード、交換するマイル数によって異なります。

ANA VISA ワイドゴールドカードを持っていた私の場合、一度に５万マイル以上の交換で1.6倍のSKYコインにすることができました。この方法ですと30万～40万マイルを保有していれば48万～64万円分のSKYコインを手にすることができますから、５万プレミアムポイントに自腹ゼロで到達することが可能となります。

私は5万PPの内9,540PPは出張で貯めることができたため、SFC修行で貯める必要があったプレミアムポイントは41,000ほど。それに対して2016年に獲得したANAマイルは27万7千マイル。SKYコインへ交換しても全額を賄うことはできませんでしたが、自分の財布から出した費用は約4万円で済みました。SFC修行にも役立つマイルを貯める方法については簡単ではありますがこちらの記事で紹介しています。

しかし、誰もがマイルを保有しているわけではありませんから、お金を払ってSFC修行を行う場合「大体50万円かかる」と思っていただければいいかと思います。

余談ですがこの『SFC修行』という言葉、あまり好きじゃないんですよー。まあ人に意味が伝わりやすいので使っていますが、『修行』って辛いイメージありますよね。

でも辛さなんかぜ〜んぜん無かった！めちゃめちゃ楽しかったんですよ！

「空港に行く」「飛行機に乗る」これがホントに楽しかったんです！だから終わった時は嬉しさの反面、とてつもない淋しさが襲ってきました......今でもちょいと淋しいっす......

どうでもいい話でした。

更なる魅力  家族カードの存在 

忘れてはいけないもう一つ大きな魅力がありました！『家族会員』です。ANAスーパーフライヤーズカードにも普通のクレジットカードと同様に、家族カードが存在します。

家族会員の特典内容は本会員とほぼ同じで受けられないサービスは以下の項目だけ。

• アップグレードポイントの付与
• アップグレードポイントを使ったSKYコインへの交換と座席のアップグレード
• ANAゴールドカード / ANAカード プレミアム特別ボーナスマイル
• オリジナルネームタグ、会員限定手帳、カレンダーのプレゼント

たったこれだけです。予約や空港でのサービスにおいては全く違いがありません。

「でもどうせ飛行機にいっぱい乗らんとダメじゃーん。5万プレミアムポイント必要じゃーん」

違うんです！家族会員はプレミアムポイントが必要ないんです！

5万プレミアムポイントが必要なのは本会員だけ。例を挙げると、

①旦那さんがいっぱい乗る → ②プラチナに到達 → ③旦那さん名義のSFCを発行 → ④しれ〜っと奥さん名義の家族カードを追加で発行

この場合家族カードを発行して家族会員になる奥さんの搭乗履歴は問われません。が、奥さんは立派なスーパーフライヤーズ会員となりますから、ANAプレミアムメンバーとしての特典サービスはしっかりと提供されるのです。

特にラウンジを使う時は、本会員・家族会員ともに同行者1名まで利用OKですから、大人2名＋子供2名の家族の場合、全員が無料でラウンジを使用できることとなります。

家族会員はSFC修行も全く必要ないのでこのお得感はすごいですよねー。まあ家族カードを持ってもANAやスターアライアンス便を利用しなければ意味がありませんので（泣）、 ANAプレミアムメンバーになったらたくさんANAに乗りましょう（あたりまえのことですいません）。

家族カードの年会費は、先ほど紹介したVISA/マスターの場合（マイ・ペイすリボとWEB明細サービス利用時）、一般カードが4,941円、ゴールドカードが6,480円となります。

最後のまとめ

最後に、私がSFCを獲得した時の実際の流れを簡単に説明すると、

1. 2016年3月、SFC修行することを決断
2. すぐにANAカードのVISAワイドゴールドカードを申し込む。無事に発行。
3. 4月〜10月、SFC修行。ANA便の予約と購入を何回も行う（主にマイル→SKYコインの交換で費用を捻出）
4. 6月？7月？VISAワイドゴールドカードの家族カードをあらかじめ発行
5. 10月、5万プレミアムポイント到達。2日後プラチナステータスに。
6. すぐにANAスーパーフライヤーズカードへの切替申請（家族カードも）
7. 10日後にカード到着。

決断から獲得まで約7カ月。自分の感覚としてはあっという間でしたね。とにかく楽しかったですから。

一生涯のステータス、ANAスーパーフライヤーズカード。

取得するまでの道のりは十人十色です。しかし、特典満載のANAスーパーフライヤーズカードの持つスペックの素晴らしさは、誰が持っても絶大な威力を発揮することに違いはありません。

飛行機好きの方なら、ANA上級会員のステータスを獲得できるSFC修行を1度検討してみてはいかがでしょうか？ソラ旅に対する世界観がちょいと変わりますよ。