ココは便利!新千歳空港ど真ん中の『出発口C』 ANAプレミアム専用保安検査場もお引越し
いきなりですが今年のゴールデンウィーク、新千歳空港の混雑度はどうだったんでしょうか?いつもならテレビやインターネットのニュースを通じて情報が耳に入ってくるのですが、今年は全然時間が無くてニュースを見る余裕がなかった.....っていうか見るのが面倒くさかった!(笑)
でも気にはなっていたんです。理由は新しい保安検査場の『出発口C』がオープンしたから。
利便性の向上に向けて順調に改修工事が進んでいる新千歳空港の国内線ターミナル。混雑解消に一役買いそうな新規オープンの保安検査場を、ちょっと遅くなりましたが実際にこの目で見学してきました。またまた移転したANAプレミアム専用保安検査場の様子も併せてお伝えしていきたいと思います。
- 新しい出発口へのアプローチ
- ど真ん中の保安検査場『出発口C』
- ANAプレミアム専用保安検査場
- ANAカウンターの方へ歩いてみた
- センタープラザから見た出発口C
- おまけ:フードコート&展望デッキ
- 最後のまとめ
新しい出発口へのアプローチ
この日もJR北海道の快速エアポートで新千歳空港駅に到着しました。何度来てもホームに降り立った瞬間、「着いたぁ〜っ!」と心がハズんでしまうのはきっと私だけではないはずです(違う?)。ホームから改札階へと続くエスカレーター前にできる長い列を見ながら、「みんなドコに行くんだろう?国内かな?海外かな?」なんて関係ないくせに勝手に想像するのが結構楽しいんですよね。誰もこの気持ちは理解できないと思いますが......(泣)
新千歳空港駅の赤と青を基調としたデザインって私はすごく好きなんですけど、みなさんはいかがでしょうか?上の写真にあるホームだけではなく、改札外のコンコースも同じデザインで統一されていて、北欧っぽい雰囲気に包まれている空間がなんとも素敵に感じます。このデザイン性、札幌駅にも真似してほしいくらいです!
札幌駅については快速エアポートに関する記事の中でちょびっとだけ触れています。
この日はいつも乗るANA側へのエスカレーターではなく、向かって右側のJALカウンター方面へ向かうエスカレーターに乗っていきました。おっ、下に何か書いてありますね。
『国内線出発口・到着口が変わりました!』の案内が大きく書かれており、同じようなお知らせ文がターミナルのあっちこっちに貼られていました。実際に大きく変化したのは出発口の方で、到着口に関しては特に目立って変わった部分はありません。
あっ、『出発口』というのは、手荷物検査を行う『保安検査場』のことを指します。〝出発口=保安検査場〟と覚えておいてください。
やっぱりいいっすねぇ〜出発口ビーへ向かう上りエスカレーターは🎵これから始まる旅路に想いを馳せて・・・って今回もどこにも行きませんけど(笑)
出発ロビーのある2Fに到着。2017年4月25日より2F出発口の名称が全て変更されたため、出発口を示す案内板も新しいものに変わっています。
各出発口の詳細情報はこちらの記事に書かれていますのでぜひ読んでみてください。
2016年12月にオープンしたJALカウンターの前に出て来ました。JAL側は一足早く荷物預かりの際の検査にインライン方式(※)が導入されたため、カウンター前に荷物の検査機が置かれておらず、以前と比べてすっきり広々とした手続きエリアに様変わりしました。ただ、天井が低いのは少し残念です......天井が高い羽田空港や那覇空港の持つ開放感が羨ましい!
※インライン方式:出発カウンターにて旅客から手荷物を受託後に検査を行う方式
この日はゴールデンウィーク明けの平日午前10時過ぎとあって非常に閑散としておりました。歩くと自分の足音が響くといった不思議な状態。混雑の激しい新千歳空港では珍しい現象かもしれませんね。
JALの搭乗客は新しい『出発口C』と『出発口D』の2箇所を利用できるため、「どっちを使ったらいいのか?」は、搭乗ゲートの番号を基に案内されています。
- 10A〜12のゲートを利用
→ 出発口C - 14〜のゲートを利用
→ 出発口D
JALカウンターの前をセンタープラザ方向に歩いて行くと・・・人が並んでいる様子が見えてきました。『空席待ち呼び出し 2番カウンター』のすぐ近くに、新しい保安検査場『出発口C』がついにオープン!
ど真ん中の保安検査場『出発口C』
新千歳空港国内線ターミナルのど真ん中に、広々とした保安検査場がドーンと登場。こちらはJALサイドから見た全体像ですが、写真を撮る時には人っ子一人いない状態になってしまいました(泣)
「こんな空いてんなら新しい出発口なんて無駄じゃね?」
いえいえ、そんなことはありませんよ!ゴールデンウィークは多くの人を捌いて「混雑解消へ絶大な威力を発揮した」はずですからね!(見てもいないくせに)
てっきり完全に工事が終わって完成したものだと思っていましたが、柱の上の部分、天井に近い所が一面カバーで覆われていました。まだ工事は続いているようですね。ここには出発便案内の大型電光掲示板でもできるのでしょうか?想像するだけでワクワクしちゃいます🎵空港大好き人間にとっては楽しみがまた一つ増えた感じ。
出発口Cは2F中央に広がるセンタープラザに面しており、ANA、エアドゥ、JAL、の3社いずれかに搭乗する人が利用できる保安検査場となっています。商業施設やエンターテイメント施設からもアクセスしやすいど真ん中の一等地。ホント、便利な場所に保安検査場ができましたよね。
上の写真は出発口Cのちょうど真ん中にあたる場所で、ANA・エアドゥ陣営とJALの境目となりますが、ここに出発案内のモニターがちょこんと2台置かれています。でも、小さくて全然見えないので何の役にも立っていません。先程予想した大型の出発案内板ができるまでの間、臨時のモニターとして仮置きされているだけのような気がします。
向かって左側一帯はANAとエアドゥの搭乗客が利用できる保安検査場。混雑の激しかった旧出発口B(閉鎖)に比べて、全体の作りがゆったりとした姿に様変わりしました。どうやらJAL側に6機、ANA側にも6機の検査機が設置されているようです(違っていたらごめんなさい)。保安検査待ちのためにできていたあの長〜い列を見ることはもう無いのかもしれません。
ANAとエアドゥは、ターミナルほぼ中央に位置する搭乗ゲート10番もよく使用します。今までの保安検査場(旧出発口B)からは距離が離れていましたが、出発口Cを利用すれば保安検査後すぐに10番ゲートに着くことができそうです。
ANAとエアドゥに搭乗する人は出発口Cの他にエアドゥカウンターの奥にある出発口Bも利用できるので、自分が乗る飛行機の搭乗ゲート番号に応じて、より近い保安検査場を利用しましょう。
ANA側から見た全体像ですが、こうやって見るとしっかりとした柱が等間隔でピシッと並んでいます。なんかスケールの大きさを感じさせる貫録のある佇まい🎵
おっ⁈左下に青い案内板がありますね。近づいてみると『プレミアム専用保安検査場』と書かれています。
ANAプレミアム専用保安検査場
2017年3月15日〜9月初旬までの予定でANA側出発口ビーの施設強化工事が行われており、工事に伴いANAプレミアム専用保安検査場も出発口Cに移転しました。
ここを利用できるのは、
- ANAダイヤモンドメンバー
- ANAプラチナメンバー
- ANAスーパーフライヤーズ会員
- スターアライアンス・ゴールドメンバー
- ANAプレミアムクラスに搭乗の方
簡単に説明すると、ANAの上級会員とプレミアムクラスに搭乗する方だけがこの専用保安検査場を利用することができます。
「上級会員になったらどーなるの?」
「スーパーフライヤーズ?何それ?」
「スターアライアンスって...わからん」
「どうやったらなれるんスか?」
興味のある方はこちらの2つの記事を読んでみてください。新千歳空港を利用する人の目線で、制度内容や取得方法を詳しく説明しています。
センタープラザ側から見て一番左端がANAプレミアム専用保安検査場となっていますが、あくまでもここは工事が終了するまでの間だけ使用される臨時の保安検査場です。
工事が完了する9月頃には、新しいプレミアムチェックインと専用保安検査場がオープンします。一応私はANAの上級会員で利用資格はちゃっかり持っているため、その完成が今から楽しみで仕方ありません。
これ、何て言うのかな?列を整理するための仕切りというか紐というか・・・。ここにもさりげなく〝スターアライアンス☆ゴールド〟の文字が書かれています。うーん、どうでもいいけどなんかカッコイイ......
時期を同じくしてANAラウンジも改修工事のため9月初旬までは閉鎖となっており、ちょっと見づらいんですが、閉鎖に関するお知らせ板もプレミアム専用保安検査場の入口付近に置かれています。
ANAラウンジを利用できるのも先程の専用保安検査場と同様、ANA上級会員とプレミアムクラスの搭乗者。本来なら、プレミアムチェックイン → 専用保安検査場 → ANAラウンジ といった一連の無駄のない流れでサービス施設を利用できるんですが、現在は絶賛工事中なのでここは完成を待つしかありません。
でも、9月なんてあっという間ですよね。色々想像しながら(?)リニューアルオープンを楽しみに待ちたいと思います。
ANAラウンジのリニューアルやプレミアムチェックイン、専用保安検査場の工事概要・完成内容についてはこちらの記事に詳しく書かれています。
ANAカウンターの方へ歩いてみた
出発口Cのすぐ横にはANAの自動チェックイン機が4台装備。たまたま人がいない時に写真を撮りましたが、閑散としていた割には多くの方がここの自動チェックイン機を使っていました。稼働率は高かったですね。
それではトコトコ歩いてANAカウンターの方へ向かいましょう。
この辺りは新千歳空港名物とも言える長〜い鬼列がよくできていた、悪名高き保安検査場の〝旧出発口B〟があった場所。ちょっとひどく言い過ぎかもしれませんが、本当に凄かったんですよねぇ、延々と続く人の列が。
おかげで待っている間のおもしろエピソードも多種多様。
「小説を一冊読み終わった」
「トイレに3回行った」
「10分寝て起きても一歩も動いていなかった」
「進むどころかなぜかバックした」
「冷凍土産のほっけが生き返った(んなアホな)」
わけのわからないメチャクチャ話も出る始末。それくらい凄かったということですね(笑)
それが今となってはシーンと静まり返るエリアに大変身。つい先日まで人で溢れかえっていた姿は何処へやら。時が経つのは早いものですね......
工事が行われているエリアをそのまま真っ直ぐ進んで行くと・・・
ANAカウンターのあるエリアに到着。本当に空いていますねー。だ〜れもいません。写真からは想像できないと思いますが、荷物を預ける人が並ぶ入口にも、繁忙期には長蛇の列が出来てしまいます。
工事完了後にはJALと同様のインライン方式が導入されますから、ここの混雑も確実に解消されることとなりそうです。これまた完成までもう少しの辛抱ですね。
上級会員とプレミアムクラス搭乗者が利用できるプレミアムチェックインの入口には、臨時の専用保安検査場の場所が案内されています。ちょっと距離が離れているため、数名の方が走って保安検査場に向かう姿を目撃しました。
センタープラザから見た出発口C
センタープラザと新しい保安検査場はピッタリと隣り合っていますが、以前はここにリニューアル前のJALカウンターがあったのを覚えていらっしゃるでしょうか?混雑時には手続き待ちの人の長い列がセンタープラザ内まで延びていた記憶があります。
センタープラザのほぼ中央に立って出発口Cの方を眺めてみました。たくさんのお土産店が揃う華やかなセンタープラザに保安検査場が隣接しているのは、まだ慣れていないせいかなんとも不思議な感じがします。
周囲をぐるっと見回してみましたが、「すぐ近くに保安検査場がありますよー」といったような案内は特に何もありませんでした。まあ、目の前にあるので誰でもすぐに気付きますからね。
おまけ:フードコート&展望デッキ
せっかく空港に来たのでここで昼食をとることにしました。どこで食べようか悩みましたが、やはりここは手軽に食事がとれるフードコートでの食事に決定。
空港内を見渡しながら3Fにやってきました。センタープラザの上で交差する2つのエスカレーターとガラスに覆われたエレベーターBOX、高い天井と射し込む光。いや〜、いい雰囲気を醸し出していますよねぇ。日本じゃないみたいだなぁ〜。
ほどなくしてフードコートに到着。今回頼んだのは・・・
うひょ!またまたやってしまいました、幸せの昼ビータイム🎵やっぱりやめられませんね、この至福の時間を覚えちゃうと。
この日ビールのお供に選んだのは『かにといくらのハーフ丼』。
「あれっ?フードコートに海鮮の店なんてあったっけ?」
と思う人もいるかもしれませんが、今回注文したお店はANA側の一番端っこにある『元祖ちとせラーメン』というラーメン屋さん。ラーメンや炒飯、餃子の他に、かにやいくら、サーモン等を使ったハーフサイズの海鮮丼も提供しているんです。
ハーフサイズと言ってもこれ一つで充分お腹を満たすことができますよ。もちろんビールとの相性も抜群です!あー、旨かったなぁ〜......
新千歳空港ではフードコートで食事しながら行き交う飛行機を見物することができます。この日の天候はあいにくの曇り空ですが、飛行機好きにはなんの問題もございません。5,6名の方が大きなカメラを持って機体の写真を撮っていました。
フードコート周辺についてはこちらの記事で紹介しています。
食事を終えたのでそろそろ帰ろうと思いましたが、ふと「そうだ、久々に外に出てみよう!」と思い立ったので、同じ3Fにある展望デッキの入口へ。12月〜3月の冬期間は閉鎖されるので約半年振りの訪問となります。
新千歳空港の展望デッキはいつも空いている印象ですが、この日は平日の昼間で天候も良くないということで、よりいっそう閑散とした展望スペースとなっていました。でも目の前から飛行機が飛び立つ姿は迫力満点。天候が良くなるこれからのシーズン、ぜひ一度訪れてみることをおすすめします。
今回の空港探索はこれで終了です。次回新千歳空港に来る時は、今度こそ飛行機に乗ってどこかに飛んで行きたいと思います!
最後のまとめ
新しくオープンした出発口Cは新千歳空港のど真ん中にできた便利で大きな保安検査場。ANA側の工事が完了するまでの間、臨時のANAプレミアム専用保安検査場も出発口Cの端のレーンを使用しています。
この出発口Cのオープンにより、ANA、エアドゥ、JALの搭乗者はそれぞれ複数の保安検査場を利用できるため、保安検査待ちの混雑も適度に分散されることとなるでしょう。
でもやっぱり油断は禁物です。飛行機に乗る際は時間にゆとりを持って、常に余裕のある行動を心掛けましょう。魅力溢れる新千歳空港。満喫するには時間がたっぷり必要ですからね。